ジャンクのマテバを手に入れたので修理
という訳で、つい買ってしまった。
以前から見た目がめっちゃ好みでずっと欲しかったところに、ハンマーの動作不良が原因のジャンク扱いで安く出てたのを見つけて、1日悩んでから結局ポチった。
修理できなかったらそのまま飾る予定。
リボルバーなのにオートマチックみたいな見た目とか、銃身が下とか、好きなポイントが多すぎる。
それとヘビーウェイト仕様なのでめちゃくちゃ重い。手元のハンドガンの中で一番かも。
ジャンクとのことだったので動作を確認。
トリガーは動くのだが、確かにハンマーが連動していない。というか完全に起きた状態で戻ってこなくなっている。
あとグリップに若干だけどガタついてる。この辺も直るようなら何とかしたいかも。
ざっくり状態が把握できたので、とりあえず中の状態確認のためにばらしていく。
説明書に分解画像とかパーツリストとかが無かったのでググったのだが、意外と情報が少なくて苦労したので少し細かく載せておく。
まずは銃口のリングを回して外す。正ねじ方向なので注意。
これを外すと銃身側の外装が引っこ抜ける。
シリンダーは本体フレームの正面側からマイナスネジを外すと引っこ抜ける。銃身を外さなくても作業できるが、外していた方がドライバーは回しやすい。
あとマイナスネジが意外と長い上にちょっと干渉して引き抜くのに苦労するので、少しずつ様子見しながら進めるといいかも。
シリンダーの各パーツは特にビス止めなどされていないので簡単にバラせる。
グリップは下からマイナスネジを1本外すだけで抜き取れる。
グリップを引き抜くとガスタンクが剥き出しになる。
何となく冬場は冷えそうな見た目←
バレルを押さえているパーツは銃口側から外す。
バレル周りの取り出しには影響しないので後回しでいいかも。
なお、ネジの上にあるビスはホップの調整ビスで、これを回して調整する。バラしていない時は銃身の上から六角レンチを差し込んで調整できる仕様。
バレルはフレーム側にプラスネジ2本と六角ネジ1本で止められている。
これも銃口側からドライバーで外せる。
バレル後部にはスプリングとパーツがある。
本来はシリンダー内の弾頭とバレルに隙間が出来てしまうはずなのだが、この前後するパーツが微妙に前後することで隙間を埋めて上手く噛み合うようになっている。こういう「ものすごくしっかりと練られた構造」って見てるだけで楽しい。
バレルそのものは根元の左側面から六角ネジを緩めることで外せる。
バレルに張り付いてるように見える黒いやつはホップ。
面ホップ仕様で、上から棒状のパーツで押すことでホップ調整されている。
トリガー周りとかはやらかすと怖いので分解はいったん保留して、ハンマー周りの不調を確認。
原因は思ったより簡単に見つかった。
基本状態はこういった形で、ハンマーを起こし始めるとハンマー側のツメがシリンダー・トリガー側のツメを引っかける形で引っ張ってくれる。
この時に、ハンマーが後ろに行き過ぎてしまうと前パーツのツメとの噛み合わせが外れてしまい、ハンマーが戻らなくなる。
一応「カチッ」と音がして固定される位置があり、さらにグリップがハンマーに当たることで一定以上後ろに行かないようには対策されているので、そこまで頻発する故障ではなさそう。
ただし、それ以上行かないように固定される訳ではないので、グリップが緩んでいる状態でハンマーを引き過ぎると外れるっぽい。
確かに最初の確認でグリップにがたつきがあったので、もしかするとそれが悪さをしていたのかも。
なお、トリガーを引くとバネの力でハンマーが戻る場合もあるのだが、ダメな時はダメっぽい。
まぁグリップの取り外しは簡単にできるので、原因が分かってさえいれば気にはならないレベル。
あと、フレーム側のネジも緩んでいた。
不調には影響してないと思うけど、気になるので締めなおしておく。
たぶん直ったと思うので組み直す。
ついでに各部のクリーニングもやっておく。
実射してみたところ、ホップ強めだとそもそも弾が出なくて笑った。
ちょっと弱めた状態なら問題なく撃てたので、しっかり調整するようにした方が良さそう。
という訳で、さくっと修理できてしまったのでめちゃくちゃお得感あった。
強いて言えば、やっぱりグリップがガタついてるのが気になr
いや、なんとなくグリップ振ったらカタカタ言うから、覗き込んでみたら奥のこのパーツにがっつりヒビが入ってた。
このパーツを挟む形でグリップと本体をネジ止めしているので、これが無いとグリップが留められない。
ガタつきの原因が確定した代わりに、ガチの修理案件になった感。
とりあえず動作そのものは問題なくなったので良かった。
グリップ周りは今後修理するつもりでいるので、満足するレベルで仕上がったら書くかもしれない。